【雑記】元局員が郵便局の自爆営業について話します

【雑記】元局員が郵便局の自爆営業について話します

自爆営業

テレビで「郵便局の自爆営業」というものを見たので実際に10年以上勤めていた私の実体験を書いてみようと思います。

 

結論からいいますと、テレビやネット上の「郵便局の自爆営業」は大げさに盛った話ではなくて実際にあります。「キツサ」は管理者しだいになると思いますのでなんとも言えませんが・・・集配営業課に勤務していた時の課長は2年くらいで変わっていくので何人も見てきましたが「ほぼ全員自爆営業をしなければいけない様に仕向けてきました」ね。

 

1人だけいたいつも職員のことを考え話を聞いてくれた課長は、なぜか僻地へ移動させられてしまいました・・

 

この辺りが「管理者を恫喝管理者」に変貌させる支社、本社の力ですかね。管理者もいままでは「管理」したことのない公務員あがりの人たちなので、「ノルマ」を上(支社、本社)から言われると人を動かすことができないので「恫喝」して動かしているつもりになるしかないのでしょう。

 

年間でどれくらの「ノルマ」があるか思い出しながら書いてみます。

 

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郵便局の自爆営業の年間ノルマ 年賀編

正確になんて覚えていないですが、メインはやはり自爆営業の代名詞「年賀はがき」でしたね。バイトで2〜3千枚 社員で8千〜1万枚くらいでした。企業などは百枚単位で買っていただけるので「班員どうし、特定局(小さな郵便局)、集荷専門の人」などなど身内で奪い合いです。早いもの勝の醜い争いが社員同士で行われています。 

 

しかも内勤の人にもノルマがあります。3000枚くらいでしたね・・お客さまと接点ないのに、ノルマ3000枚とか鬼ですよね

 

※内勤の人は郵便物を局内で仕分けを主に担当する職員で基本的にお客様と話す機会はほぼ0に近いのです
 どこで3000枚も売れというのか・・管理者に聞いてみたいものです  
 一般家庭で3000枚も使いませんよね? 親戚の多い職員は身内に頼んでいるようですが親戚のいない社員はどうしろと?
 私は外務でしたのでわからないのですが内勤の人も吊し上げ等の仕打ちを受けたのか聞いてみたいです

 

外務の人も営業に専念できればいいのですが、郵便物の配達があります。12月は大きなものも(カレンダーなど)増えて配達だけでめいいっぱいな局が多いと思います。12月は配達物数がかなり多くなるのです。

 

それがノルマ達成を「過酷」にする原因だと思います。人員は変更ないのに無駄な仕事はどんどん増えてます。よく自力で売ればいいという方もいますが「営業」だけならできる人も少なくないと思いますよ。

 

 

時系列で見ると
たしか9月からパンフレット配れと言われ10月から予約とれと言われます。9月なんで気温30°の日もあるのに「年賀はがき」の予約しませんか〜?とか言っても誰も相手してくれませんよ・

 

11月に販売開始 ここから社員のノルマと恫喝との戦いが年始まで続きます。

 

大きなノルマ表が張り出され、固定の客をもっている人はいっきにクリアします。(自爆かもしれませんが)

 

そして 12月に入ると朝礼での恫喝、吊し上げ※がはじまります。

 

※ 吊し上げ・・大勢で強圧的、威圧的な態度で、ひとりを厳しく非難すること

 

 

まずは「販売数○枚いってない人前へでてきなさい」とか言われ 
私のいた局は200人くらいの前へ出されます。

 

そこで、お客様と局員役に分かれて「ロールプレイ」※をやらされます。
もちろんバイトも社員も関係なしです。

 

※「ロールプレイ」というのは幼稚なお遊戯会みたいなものを大勢の前でやらされるのです
販売力のない職員同士でロープレしても、見てる方もやってる方もなんの役にも立ちませんね

 

横には課長、局長がガン見です。 

 

100人以上の前で強制お遊戯会が終わると、続けて管理者に囲まれて罵声のシャワーを浴びることになります。

 

 

管理者はいいます
「どうすれば、※期待数を達成できると思うか言って下さい」

 

※管理者は「ノルマ」という言葉は使わないで「期待数」といいます。
「ノルマ」が法的にまずいので「期待数」といっているようです。

 

さらに吊し上げの始まりです。

 

吊し上げ社員
「配達の時にもっとお客様に声をかけます」とかとりあえず言います。

 

管理者はいいます
「昨日は何件声かけたのか!?」

 

吊し上げ社員
「○○件声かけました」

 

管理者
「それで売れたのですか?」

 

吊し上げ社員
「いいえ・・・」

 

管理者
「じゃあ なんでもっと声かけないの!?」 ちょっとキレ気味

 

吊し上げ社員
「・・・」

 

管理者
「売れるまで何件でも声かけるんだよ!!」

 

「一枚も売れないで、持って帰ってきたら局にいれないからな!!」
(これは実際に私が聞いた課長の言葉です)

 

なんか思い出すと笑えてきたのでもう一度書いときます
○○課長 
「一枚も売れないで持って帰ってきたら局に入れないからな!!」

 

吊し上げ社員
「はい・・」

 

管理者
「明日から毎日、○○枚販売していない人は、朝礼のあとロープレしてもらいます」

 

吊し上げ社員  ノルマいってない社員

 

もう嫌だ・・・自分でかおう・・・・

 

 

 

あとノルマいってない人は「反省文」 とかも書きましたね。

 

個の目標+ 班の目標というのもうまくできたシステムでした。
ノルマいっていない班 全員吊し上げもありました。

 

人は他の人の迷惑かけちゃいけないという心理をうまく使ってますよね
自分のせいで・・という心理状態になると、自爆してでも達成しようとする人もいるかもしれませんしね

 

毎年、年賀状の配達物数は減っていっているのに、ノルマは増えてるのは本当に不思議でした。

 

メール世代が成人していく中、年賀状にしがみついている郵政は今後どうなるか、、誰でもわかりますね
売れている年賀はがきの、何パーセントが局員の自爆したものなのか一度調査した方がいいと思います。

 

郵便局自爆営業 年間ノルマ 

年賀のことを書いたらつい長くなってしまいましたが、ノルマは年賀はがきだけではありません。通年あります、年賀の次にノルマがきついのが「かもめーる」です。夏にうっているくじ付きのハガキです。あれも1人1000枚くらいノルマがあります。そしてこれが、面白いほど売れません(笑)もう止めた方がいいと本気で思います。
かもめーるもノルマグラフが張り出されて、吊し上げもあります。

 

郵便局で地味にキツイのが「○○ゆうパック」のノルマです。
局員の間ではこんな売れない物作って誰が儲かっているのかわからないとの噂ナンバーワンでした。

 

○○ゆうぱっくは通年あって、お歳暮、お中元、バレンタイン、ホワイトデイ、母の日、父の日、子供の日、敬老の日、ふるさと小包 これをそれぞれ3個〜10個がノルマです。ネットが普及している昨今価格では完全に「高い」のでネット世代には売れません。実際に「ネットで買った方が安いしポイントもつくので・・」とか断られたこと何回も何回もありました。 郵便局で買う「メリット」がほぼないのを売れっていうのが「無理」なんです。今の時代50代でもスマホで通販してますからね。

 

まだノルマがあるの商品があります。

 

記念切手、レターパックもノルマありましたよ。 切手は何シート、レターパックも月何枚、

 

 

基本的に、どの商品もあまりに売れていないと、吊し上げられて罵声を100人以上の前で浴びるので精神やられます。
このブログの郵便局時代の事故でも書きましたが、事故やミス(配達のミス)をしても
同じように吊し上げられます。

 

あの苦痛は一度味わったら「自爆した方が気が楽だから・・・」となります。

 

もう一つの理由は、これはこの数年で変わったことですが、ノルマいっていないと給料のランク的なものが下がっていくのです。
賞与も一部ランクで決まるように変更されましたので、ノルマいかない=給料下がるになったのです。

 

バイトには、さらに影響が大きく社員を目指している人はノルマいっていないと受験資格すらままならない状態になります。
バイトにもランクがあってまず一番上に行かないと登用試験すら受けられないとかになってましたね。バイトの一番上にいく条件が営業ノルマのクリアです。

 

※バイトの社員登用制度は、毎年コロコロ変わるので一概には言えません。またこの記事は私が在籍していた数年前のことです。

 

 

 

まあ 心理を不安定にさせるマインドコントロールですね。

郵便局の自爆営業まとめ

テレビやネット上の自爆営業は・・本当にあります。

 

バイトも社員も「買わないと・・・」という心理に追い込まれます。

 

親戚や知人に経営者とか大口顧客の人脈ある人は幸せになれます。

 

年賀状文化が終わる時が郵政の終わり?

 

郵政カブを楽しむ時間なんてないよ

 

 

旦那さんや彼が郵便局員の方は、自爆営業をしているのに気づいても
なんで自分で買うの?とか
ちゃんと仕事してるの?とか

 

プレッシャーを家庭でもかけるのは絶対にやめてください。

 

会社で吊るし上げられて家でも追及されると
マジで居場所がなくなってしまいます。

 

 


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